■ ズボン脇ポケット底縫い自動機 【成型プレス機付き】 U-9810-D/P-200 ■



本機はズボン脇ポケット底部の一連の作業を誰にでも
均一で綺麗な品質を維持しつつ高能率に処理するため、
成型プレスを装備した大変合理的な自動機です。
生産の短納期化による内製化と品質向上、脱技能化に
十分お応えできる1台です。

ポケット底部の一連の作業である1.地縫い、2.成形プレス、3.ステッチ掛けの3工程をこの1台で処理します。 地縫いでは定規に底部をセットするだけで正確なS字縫いが行えます。
シームラインはガイドレールに沿って縫われるため、完璧なシームラインが得られます。
縫われた素材はスタッカーへ搬送され、綺麗に揃えて積み重ねします。
地縫いされた袋は裏返し、成型プレスで成型します。
精密な上下コテにより、確実に成型プレスすることで均一な高品質が得られます。
正確に成型された底部を地縫いと同じく定規面にセットしてステッチ掛けを行います。
均一なステッチ幅でステッチ掛けが行われ、正確で綺麗に揃ったステッチで袋縫い部の完成です。
このように高品質を維持し、誰にでも高能率にポケット底部の処理ができるプレス付きポケット底縫い自動機です。
短い地縫いにも新機構が満載! 定規面に底部をセットする際、ガイドレールが視線を遮り正確なセット、素早いセットの妨げとなります。
このガイドレールが手前に開き、セット作業の能率を高めます。
素材をしっかり押え、送るガイドレールは縫いラインに合せて精密なレーザーカットにより製作されています。
このガイドレールに沿って縫われるため、完璧なシームラインを再現します。
縫い始め、縫い終りに返し縫いが入り、縫い終りは光電センサーの検知により行われ、袋地の幅の大小やステッチと地縫いでの僅かな寸法変化にの一切調整を必要としません。
糸切り後は糸つかみ装置が糸を確実にキャッチします。
また、セット作業のオーバーラップをしやすくするため、定規部の前後動作にもスライド方式を採用してレール上がりと同時に次の素材セットを可能にしてセット作業の高能率化にも配慮しています。
このように、短い地縫いにも新アイデア、新機構が満載され、従来機より大幅な改善がなされています。
綺麗に揃え確実なスタッカー S字縫いされた素材はスタッカーへ搬送され、ズレが生じる事無く綺麗に揃えて積み重ねします。
積載量は袋地縫いに最適な新機構により、高さ60oまで積み重ねします。
受け板は下からバネにより、常時押圧されて素材の膨らみを圧縮して積み重ね量の増大を図ります。
プレスタイムは素材に合せて自由に設定 成型プレスはポケット底部のS字形状に合せた精密なレーザーカットにより、上下の金ゴテが製作されています。
上下のコテには精巧な写真エッチング技術により製作された発熱体に耐熱性に優れ、温度ムラの無い薄くて軽い堅牢なサミコンヒーターを使用しています。
温度調整には国際規格を取得し、安全規格に適合した超小型温度調節計のデジタル温度調節計を採用して最高限界温度190℃、通常130℃に設定し、±1℃前後に温度管理します。
温度設定とプレス時間は素材等に合せて自由に変更が可能です。
袋を返し、抜き板プレートにセットされた素材はペタル操作により、底部を供給して上下ヒーターに入り、金ゴテにより押圧されて成型プレスされます。
成型された底部はシームラインと同一で均一な最高の品質に仕上がります。
また、プレス作業とステッチ縫い作業を同時に使用することもできます。
メンテナンスも万全な対策 ミシンのメンテナンスには各装置を取り外したり、位置決めをしたりの煩わしい操作を全く必要としません。
テフロン板をよけ、スイッチボックスを右にスライドさせ、ワンタッチでミシン頭部が起こせます。
ミシンの釜合せや補修作業が楽になり、細部にも数々のメンテナンス対応が図られて万全な配慮が為されています。

能  力  ★ 3,840シーム  /  8H   ( 余裕率 20% )
 ★ 最大縫い長さ      225o
 ★ 縫いサイクルタイム   6秒
主な装置  ★ 成型プレス機
 ★ スタッカ−装置
 ★ 両返し縫い
 ★ ガイドレ−ルの開き装置
 ★ ミシン頭部ワンタッチ解放
 ★ 光電センサーによる縫い終り検知
 ★ 糸切れ検知装置 (TBD)
 ★ 累計カウンター
 ★ エァ−ガン